実は先日、こんなメールが届きました。
件名は、
「注文した商品が破損して届きました。返金についてご相談させてください」
というものです。
内容を簡単にまとめると、
届いた商品が壊れていたので破損状況を写真や動画で撮影した。
でも容量が大きいからメールに添付できなかった。そこでサイトに掲載したからリンクから確認してほしい。
という内容でした。
一見すると、普通のお客様からの問い合わせにも見えます。
もし本当に送った商品に不備があったのでしたら対応しないといけません。
なので「これは急いで確認しないと!」
と思ってしまいます。
メール本文には動画をアップロードしたアドレスが記載されており、
クリックしたら確認できるような事が書いていました。
大きなファイルを相手に届ける方法としては、よくある方法です。
ですがこれ、実は巧妙に仕掛けられた罠でした。
リンクをクリックすると、
・ウイルスを仕込んだファイルをダウンロードさせる
・偽のログイン画面を表示してIDやパスワードを入力させる
・危険なホームページへ誘導する
といった被害につながる可能性があるサイトへ誘導するものです。
今回のメールが厄介なのは、日本語がとても自然だったことです。
今までの迷惑メールですと、日本語がおかしかったり、
文章の意味がよく分からないものばかりでした。
つまり見ただけで怪しいと分かるケースばかりでした。
しかし最近はAIなどの活用で自然な日本語を簡単に作ることができます。
そのため、
「日本語が自然だから本物だろう」
という判断は、もう通用しなくなってきているようです。
メールの中身に
・商品が壊れている
・請求内容がおかしい
・契約を確認してください
・添付資料をご確認ください
といった内容は、仕事をしている人ほどクレームのメールには敏感に反応してしまうと思います。
早く確認しなければと思います。
今回のメールは、そこを狙っているようです。
では、このようなメールが来た場合、どうすれば良いのでしょうか?
まず大切なのは、知らない人からのメールに記載されたリンクを
”いきなりクリックしない”
ことです。
メールの内容を見て、
・本当に心当たりがあるのか
・注文番号や商品名が書かれているか
・送信元のメールアドレスは不自然ではないか
・リンク先のアドレスは見覚えのあるものか
などを確認してください。
今回のメールの場合、注文番号等の注文を確認するための情報が何も記載がなく
またお客様の名前では、過去に取引がありませんでした。
その状態でいきなり動画だけを確認させようとしているため、
かなり不自然に感じました。
また、リンク先のアドレスも妙な感じがしましたので
これは迷惑メールと判断しました。
最近の詐欺メールは、
銀行や宅配業者を装うものだけではありません。
今回のように、お客様からの問い合わせを装って会社に送りつけるケースもあります。
会社で仕事をしていると、メールに書かれているリンクをクリックする機会は非常に多いと思います。
だからこそ、
「メールにリンクがあるからそのまま開く」
のではなく、
「これは本当に開いて大丈夫なリンクなのか?」
と一度確認する癖をつけておくことが大切です。
特に、
「至急」
「返金」
「破損」
「請求」
「確認してください」
といった、
こちらを急がせたり不安にさせたりするメールが届いた時こそ注意が必要です。
詐欺メールは年々巧妙になっています。自分は騙されないと思っていても、
仕事中にたくさんのメールを処理していると、ついついクリックしてしまう事は十分に考えられます。
怪しいメールを見抜く一番の方法は、特別な知識を身につけることではなく、
「少しでも変だと思ったら、すぐにリンクを開かない」
ことなのかもしれません。
皆様も怪しいメールには十分お気を付けください!





