USBメモリの寿命

パソコンを使用しているとデータの移動をやりたい場合があります。
例えば、自分が作ったエクセルのデータを同僚のパソコンに移動させる場合や、
保存していた写真をほかのパソコンへ移動させる時です。

そんな時に活躍する物がUSBメモリです。カシオのシステムでもバックアップで使用しています。
これはとても便利です。差すだけで使えますし、コンパクトで容量もそれなりに大きく、たくさんのデータが入ります。
なので利用されている方の中にはデータのバックアップ用としてご使用されているケースも少なくありません。
正直なところ、自分も使っています。

しかしながら、ここで注意が必要です。
というのも、実はこの便利なUSBメモリですが寿命があるのです。
そしてその寿命ですが、データの書き込み回数と年数の2パターンがあります。

これはものによって変わってくるのですが、
記録方式の違い、つまりUSBメモリの作りの違いによって変わってきます。
一番長く持つものはSLC方式のもので、書き込み回数10万回で年数は10年。
次にMLC方式のもので書き込み回数1~3万回で年数は7~8年。
最後にTLC方式ですと書き込み回数が5千回で年数は5年以内とされています。

そして厄介な事に、自分が持っているUSBメモリはどの方式で保存されているのかを調べる方法は
ほとんどありません。ネットで型番を調べると出てくる可能性はありますが、無い場合がほとんどです。
なので、購入する際に〇年保障と書いてある物を選んだ方が安心かもしれません。

では、寿命を迎えたらどうなるかです。
大抵の場合は、データの読み書きで不具合が出てきます。また、保存していたデータが壊れて正常に読めなくなってしまいます。
読み込みは出来るけど書き込みが出来ない場合もあります。
なのでこのような症状が出た場合は新しいものに交換する必要があります。

とは言ったものの、日に日に耐久性は向上している事もありますので、そこまで神経質になる必要は無いとも思えます。
ただ、大切なデータのバックアップでしたら、一つのUSBメモリに頼るのではなく
複数の物(他のUSBメモリや外付けハードディスク、DVD等)にバックアップを取る事をお勧めします。
また、USBメモリは扱いやすい故に消しやすいという側面もあります。
その意味でもバックアップは複数取っておく事を心掛けてください。